ジャニー喜多川氏による性被害を訴える当事者の会の代表が、自身のSNSに寄せられ続ける誹謗中傷の実態を明かし、誹謗中傷の抑制に繋がる条例の制定や相談窓口の設立などを横浜市に求めました。

ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、元所属タレントの平本淳也さんが代表を務める当事者の会は、ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと訴え、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に対して救済を求めています。

平本さんらのSNSには「デビューできなかった嫉妬」「売名行為」などと事実無根の誹謗中傷が寄せられ続けています。

こうした中、平本さんはきょう、横浜市議会を傍聴し、オンライン上での誹謗中傷に関する議論に耳を傾けました。

議会では、立憲民主党の高田修平市議が誹謗中傷の抑制に繋がる条例の制定などを求め、山中竹春市長はこうした誹謗中傷に対して「重大な人権侵害だ」としたうえで、「様々な機会を通じて、市民の皆様に啓発をしていかなければならない」などと述べました。

議会を傍聴した後、平本さんは当事者の会に所属する男性の自殺が先月報じられた際に、「テレビに出ているお前らが悪いんだ」などと誹謗中傷を受けたことを明らかにしたうえで、「被害者本人は被害を申告しづらい」と被害者が相談しやすくなるような窓口の設置などを横浜市に求めました。