岩手県出身者初の将棋のプロ棋士・小山怜央四段(釜石市出身)が10日、初の著書「夢破れ、夢破れ、夢叶う」(時事通信社)の出版イベントを盛岡市の書店で開きました。

イベントは盛岡市のMOSSビルにあるジュンク堂書店盛岡店で行われ、小山四段は詰めかけた岩手県内外の将棋ファンを前に、遠山雄亮六段と軽妙なトークを繰り広げました。

トークイベント後には本を購入したファン全員にサインをした小山四段。プロとして対局以外の活動も本格的に増えてきました。

イベント対応などで将棋の研究に費やす時間は削られていないか聞いてみると…

「仕事が増えた分減るのはしょうがないんですけど勉強の仕方とかは変わらずやってはいるので時間的なところでは減ってはいますけど今後もやっていければいいと思います」
プロ棋士としての成績は3勝6敗。その結果については…

「正直少し焦っている気持ちはあるんですけど、負けた対局には必ず原因があるので、そこを修正していけばもう少し勝てるようになるのかなと思います。今年プロ棋士になれたという点ではいい一年でした」

来年の目標は。
「対局で結果を出してフリークラスを抜けることを目標としたい。見る人を感動させる将棋を指したい。県民の皆さんに結果でお返しをしたい」
苦労人でありながらファンとの会話にも気さくに応じる小山怜央四段。
その人柄も魅力です。