ペンとアップルを「ン!」せずに分けた…来年3月から岡山市でプラスチックの分別回収が始まるのを前に市が公開した動画です。

今後、他の市町村にも広がっていくであろうこの取り組み。導入を後押ししようと、岡山市南区に完成した中間処理施設で県内の自治体の担当者を対象にした見学会が行われました。

11の自治体から約20人が参加した中間処理施設の見学会です。施設では汚れが付いているプラスチックや、混入しているプラスチック以外の素材を除外し、リサイクルできる状態にしていきます。

(藤クリーン 廃棄物処理部 神房宏司さん)「重量物に混ざっていた軽量物をこちらのラインで軽量物のほうに戻す作業です」

(見学者)「軽いものだけこっちに飛ばしてあっちに戻して、重いものは下に落ちる、と」

これまで岡山市は食品トレーや卵パックなどは、公民館や区役所などに持参してもらう形で回収していました。来年3月からは可燃ごみとして処理していたプラスチックも資源として回収し、カップ麺など食品の容器や包装、文房具などもその対象となります。

プラスチックの一括回収は県内では岡山市が初めてですが、他の自治体でも取り入れたいと、担当者らがプラスチック分別の流れなどを詳しく聞いていました。

(見学者)「選別ラインがたくさんあって、徹底的に細かいところまで選別ができる、資源化に向けてすべてができるというのがいいかなと思います」

(見学者)「プラスチックをどうやって処理するかという機械を今探しているところなので、見学に来てよかったと思います」

施設は来年3月1日から稼働予定で、1日約25トンのプラスチック処理を目指すということです。

【スタジオ】
ー来年3月から岡山市ではプラスチックの分別回収が始まります。回収の対象となるのは食品の容器、トレイ、包装など。プラスチック製の文房具やおもちゃなども対象です。一方、回収できないものとしては、水ですすいでも落ちない汚れがついているもの、刃がついているもの、電池を使用しているものなどが挙げられます。

ー注意が必要なのはペットボトルです。従来通り、ペットボトルはペットボトルで回収します。しかし、ラベルやふたはプラスチック資源として回収の対象となります。「すぐに」というわけではありませんが、今後は可燃ごみの中にプラスチックが混ざっていたら回収してもらえない、ということもあるかもしれないので注意が必要です。回収が始まるのは来年3月ですが、今から少しずつプラスチックの分別に慣れていくことが必要です。