■フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル(8日、中国・北京)
女子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、初優勝を狙う坂本花織(23・シスメックス)が今季世界最高の77.35点をマークし、首位スタートを切った。初出場の吉田陽菜(18、木下アカデミー)が4位、住吉りをん(20、オリエンタルバイオ/明治大)は5位。
GPシリーズ(第1戦~第6戦)の上位6人で争われるGPファイナル。世界選手権2連覇中の坂本が貫禄の演技を披露し、技術点、演技構成点ともにトップのスコアを叩き出した。
この日は最終滑走で登場し、冒頭は飛距離のあるダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転ルッツも余裕を持って着氷。後半も持ち味のスピードに乗り、3回転フリップー3回転トウループのコンビネーションを確実に決めると、今シーズンのSP曲「Baby, God Bless You」の雄大な曲調に合わせ、スピン、ステップで全てレベル4を獲得し観客を沸かせた。ノーミスで滑り切るも、演技後は落ち着いた表情で声援に応え、得点はスケートアメリカでルナ・ヘンドリックス(24、ベルギー)が出した75.92点を上回り、今季世界最高点をマークした。
1番滑走で登場した住吉は、3回転フリップ-3回転トウループの連続ジャンプを決めるも、3回転ルッツが1回転になり得点は58.63と伸びず。フリーではフランス大会で決めた4回転トウループを武器に、巻き返しを狙う。3番滑走の吉田は、冒頭で大技のトリプルアクセル(3回転半)に挑戦するが中国杯同様に転倒。続く3回転ルッツー3回転トウループの連続ジャンプも2本目にバランスを崩して転倒してしまった。
ファイナル出場者でGPシリーズ唯一2勝の坂本は、この日も海外勢を抑えトップに立った。昨年はSP首位もフリーはまさかの最下位で5位に終わったが、初のファイナル制覇へ、2位と4.10点差のトップで9日のフリーに挑む。
【女子ショート結果】
1位)坂本花織 77.35点
2位)ルナ・ヘンドリックス 73.25点
3位)ニーナ・ピンザローネ 66.72点
4位)吉田陽菜 60.65点
5位)住吉りをん 58.63点
6位)イザボー・レビト 56.53点














