山口県防府市が発注する工事で、有利な取り計らいをする見返りに、プロ野球の観戦チケットなどを受け取ったしたとして収賄の罪に問われた、防府市上下水道局に勤めていた男の裁判が7日、山口地裁で始まりました。

収賄の罪に問われているのは、防府市上下水道局の48歳の元職員です。

起訴状によりますと、被告は防府市農林漁港整備課や防府市上下水道局下水道課に勤めていたおととし9月からことし5月末までの間、11回にわたり、水道局が発注する工事の積算に使う資材の単価情報を教えたことへの謝礼などとして、プロ野球の観戦チケットなど10万4128円相当の供与を受けたとされます。

山口地裁であった初公判で、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

また、被告にチケットなどを供与したとして、贈賄の罪に問われている防府市内の業者側の社長(55)も、起訴内容を認めました。