馳知事が、東京オリンピック招致に関わる政府の機密費に触れた発言は石川県議会でも波紋を呼んでいます。6日の本会議でも“機密費”の発言について問われましたが、馳知事は具体的な説明を避け、これまで同様の弁明を繰り返しました。
県議会の12月定例会は6日から質問戦がスタート。自民党の代表質問を務めた紐野義昭県議は、こう前置きしました。
自民党 紐野義昭 県議
「馳知事の言動が時に大きな波紋を呼ぶこともあるが、撤回したから発言しないと言っても、議会で聞かれれば答えないというわけにはいかない」
身内とも言える自民党県議からの“機密費”発言に対する追及。紐野県議は馳知事のほうを一べつし、「東京オリパラ招致への官房機密費使用に関連する発言について知事はどのように説明するのか」と苦言を呈します。知事の答弁に注目が集まりましたが…。
馳浩 石川県知事
「五輪招致に関する発言については、複数の事実誤認があることを私自身で確認したため、誤った事実が報道を通じて拡散することは本意ではないことからその日のうちに全面撤回したものです」
“IOCの倫理規定に則って取り組んだ”“議員、県民に心配をかけお詫び申し上げる”など、これまでメディアに答えてきた答弁に終始。
自民党の重鎮も、“機密費”発言については厳重注意したといいます。
自民党石川県連 福村章 最高顧問
「あれ以上のことは言えないのでは。答えもあんな答えだろう、予測していた通り。(知事には)“2回3回やられたらたまりませんよ”と“絶対それは気をつけてよ”と言った」
一方、本会議後のぶら下がりで馳知事はこう明言します。
馳知事
「改めて議会で質問頂ければ、誠意をもってお答えします」
このほか、自民党国会議員の派閥のパーティーをめぐる政治資金問題について、国政に関わっていた当時の対応を問われると「(パーティー券を)私自身はノルマと認識していない。政治活動の中で私自身が販売に行けませんので秘書に大変お世話になっていた」と述べ、自身の国会議員時代には「法に基づき適正に処理した」との認識を示しました。














