イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始から間もなく2か月です。イスラエルの前首相が、日本メディアとして初めてJNNの単独インタビューに応じ、人質解放のため、再び戦闘を停止することは問題ないとの考えを示しました。
今月に入り、再びイスラム組織ハマスへの攻勢を強めるイスラエル軍。パレスチナメディアは、ガザ北部で4日、避難所として使われていた2つの学校が空爆を受け、少なくとも市民50人が死亡したとしています。
イスラエル軍 ハガリ報道官
「我々のハマスとの戦いは、新たな段階に入った」
イスラエル軍は、市民に避難するよう呼びかけていた南部でもハマスの排除に向け、攻撃を進める構えで、市民の犠牲が増える恐れがあります。
イスラエルはこれからどう動くのか。JNNの単独インタビューに応じたラピド前首相は、今のネタニヤフ政権とは距離を置きますが。
イスラエル ラピド前首相
「イスラエル人もガザの人々も、ハマスの犠牲者だ。この戦争に勝利する以外、道はない」
「ハマスのせん滅」という現政権の方針を支持しています。一方で。
イスラエル ラピド前首相
「もしこれが私の在任中起きていたら、私は即刻、辞任していたでしょう」
戦闘の終結を待たずネタニヤフ首相は辞任すべきだと痛烈に批判。その本人は、戦闘の影響で中断していた汚職にからむ公判が再開されるなど逆風にも直面していますが、専門家は次の手をこう分析します。
三菱総合研究所 中川浩一主席研究員
「今“大ピンチ”だと思うが、ここをいかに乗り越えて自らの政治生命を繋いでいくのか。人質解放をまずはしないと、その中でガザの地上作戦は強めざるを得ないと思う」
一方、人質解放について前首相は。
イスラエル ラピド前首相
「拉致された人々を一人でも多く帰国させるために、戦闘を一時中断することは問題ない」
人質解放のための戦闘停止は問題ないと強調。そして戦闘終結後のガザ地区の未来については。
イスラエル ラピド前首相
「ガザは、何らかの形で自治政府を持たなければならない。おそらく、強力なアラブ世界の支援のもと樹立する。パレスチナ自治政府もアラブシステムの一部になるべきだと思う」
サウジアラビアなどの支援を受け、パレスチナ自治政府がガザを管理すべきという考えですが、当事者たちはどう判断するのか。
三菱総合研究所 中川浩一主席研究員
「アラブ諸国からすれば、自らの発展のためにもう一度、パレスチナ問題を解決するための努力を払えるのか。ハマスをせん滅することとアラブ諸国との関係を維持することは、全く逆行する。そこのバランスの中で、イスラエルの内政も今、大きく割れている」
戦闘開始から間もなく2か月。ガザをめぐる情勢を世界が注視しています。
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