ひな人形づくりの技と魅力を知ってもらおうと、愛媛県今治市の専門店に、京都から人形作家が訪れ着付けを披露しました。

人形の着付けを披露したのは京都在住で、半世紀にわたり製作に携わる、ひな人形作家のたちばな彌 尊正(たちばなや・たかまさ)さんです。

3日は、今治市内の人形専門店で十二単の着付けが披露され、京友禅の職人が1枚ずつ染めたという着物を、絵柄などを確認しながら釘や接着剤を使って、ていねいに人形に着せていました。

実演の見学に訪れた人たちは、たちばな彌さんの説明を聞きながら、人形づくりの技に見入っていました。

(人形作家・たちばな彌尊正さん)
「この雛を選んでもらった時、職人として嬉しい」

たちばな彌さんによりますと、完成した姿が美しく見えるよう、全体のバランスを整える必要があることなどから、1体の人形を作り上げるのに、およそ2カ月かかるということです。