この時期に大分でしか味わえない「完熟カボス」を知ってもらおうと、由布市湯布院町でPRイベントが開催されました。
完熟カボスは果汁が多く甘みが強い一方で、傷みやすく流通が難しいため、11月以降の大分でしか味わうことができません。
こうしたなか、JR由布院駅前では2日、完熟カボスを配布するPRイベントが開催されました。また、果汁を絞った豚汁も無料で振舞われ、観光客がさわやかな風味を楽しみました。由布院温泉の宿泊客にも完熟カボスがプレゼントされます。
観光客 「おいしい」 「(果実が)黄色だったから、こんなのもあるのかと初めて知りました」 「かぼすの豚汁をいただけたので最高です」
生産者は夏頃から緑色のカボスを収穫しますが、高齢化が進んでいることから、重労働についていけずに取りこぼすケースも増えています。収穫されずに完熟したカボスは市場に出荷されることはなく、廃棄されることも少なくありません。
JAおおいたは今後もPRイベントなどを続け、廃棄される完熟カボスを有効利用し、生産者の収益アップにつなげることにしています。