乗員6人を乗せ、屋久島沖で墜落したとみられるオスプレイ。今回の事故から考え得る背景などについて、陸上自衛隊でパイロットも務めた評論家の山口昇さんに話を聞きました。
陸上自衛隊元陸将 山口昇さん
「可能性としては、エンジンのトラブルだったということがあり得るわけですよね」
山口さんによると、離陸した岩国基地から嘉手納基地までのルートは一直線で、今回のオスプレイの機体がたどった飛行ルートは異常がないとしています。
陸上自衛隊元陸将 山口昇さん
「岩国から嘉手納までだと、ワンレグというか、一本で楽々行けちゃいますんで、それを途中で屋久島に降りる理由というのはあんまり考えられない」
このように話し、事故機は一直線の移動中に、何らかの機械的なトラブルが発生し、屋久島への着陸を試みた可能性が高いと指摘しました。
県内では普天間基地所属の海兵隊のオスプレイが日頃飛行していますが、このオスプレイとの違いについては。
陸上自衛隊元陸将 山口昇さん
「空軍のCV22の場合は小規模でも特殊作戦みたいなのをやりますから、特別なミッションを持った部隊を空輸をして、場合によっては距離の高いところを潜入しないといけないので、低空飛行で地上を追随しながら飛べる装置がついている」
Q海兵隊のMVとは違ったリスクがあるとかは?
「ない。それはまったく同じだと思いますね」
そして、乗っていたとされる6人の安否については、落下した際の状況によるといいます。
陸上自衛隊元陸将 山口昇さん
「島からみた情報があるみたいですから、わりと近いところ。そこに降りるか落ちるかしたとしたら、捜索もそんなに難しくないはず」