新潟県は、この冬の暖冬予想を受けクマの冬眠が遅れる可能性があるとして、現在発令している「クマ出没特別警報」を来年1月末まで延長することを決めました。

【新潟県 笠鳥公一 副知事】「クマ出没特別警報の期間を1月31日まで延長させていただくこととします」

28日に開かれた県の会議で決まったのは、最高レベルとなる「クマ出没特別警報」の来年1月末までの延長です。その主な理由は、この冬は暖冬が予想され冬眠が遅れることや、雪が少ない里山にクマがエサを求めて出没する恐れがあること。

さらに、今年と同じように多くのクマが出没した2019年度と2020年度には、12月以降にも人身被害があったためです。

県によりますと、今年度、県内ではクマに襲われ10人がけがをしています。

会議では、クマが隠れやすい藪の刈り払いやエサとなる果樹の伐採などを続けることも確認しました。

【県獣害被害対策支援センター 渡部浩 所長】「柿の木などの果樹、実のなる木、こういったところに自分が食べられるものがあると分かると、執拗に出没して食べていると、そういう近づけるものをなくしていかなくてはいけないかな」

県は、これから旅行などで新潟を訪れる県外の人に向けてもポスターなどで注意を呼び掛けるとしています。