静岡県熱海市で起きた土石流災害から1年の7月3日、行政が適切な規制をせず、危険な盛り土を放置したなどとして、遺族らが熱海市と静岡県を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こすことがわかりました。
1年前の2021年7月3日、静岡県熱海市の伊豆山地区で発生した土石流では、27人が死亡(災害関連死含む)、今も1人の行方が分かっていません。
土石流の起点にあった違法な盛り土が被害を甚大化したとされていて、遺族らで作る「被害者の会」は、危険な盛り土の造成を食い止められなかった行政の責任を追及するため、熱海市と静岡県を相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こす方針を固めました。
訴状などによると、業者による盛り土の造成について、熱海市が、
▼不備のある届け出だとわかっていながら受理したこと
▼強制的に安全対策を求める措置命令を出さなかったことなどが土石流につながった
としています。
また、静岡県については、
▼所管する森林法を適用せず、違法な盛り土を放置した責任がある
などと訴えています。
遺族らはこれまで、盛り土の所有者や造成に関わったとされる業者の責任を訴えていましたが、その業者らを止められなかった行政にも責任追及の矛先が向くことになります。
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