すでにファイナルラウンド進出を決めている日本のスタメンは、主将の古賀紗理那(26)、島村春世(30)、井上愛里沙(27)、濵松明日香(23)、林琴奈(22)、セッター関菜々巳(23)、リベロ小島満菜美(27)が起用された。
第1セット、日本は東京五輪銅メダルのセルビアを相手に序盤から一進一退の攻防を見せた。日本はセルビアのミドル攻撃にブロックを分散されるも、「ダイナマイトディグ」と現地実況が感嘆するリベロ小島の粘り強いディグやスタメン起用の林がライトからの多彩な打ち分けで7得点を見せるなど、セルビアに流れを渡さず25-22で第1セットを先取。

しかし第2セットは日本の攻撃がセルビアのブロックに捕まる。古賀や井上のバックセンターからの攻撃パターンで食らいつき、ここでも小島が献身的な守備を披露。長いラリーを粘り強いバレーで制し得点につなげるも、20-25でセットを奪われる。
第3セット、日本はメンバーを入れ替えセッターに松井珠己(24)、井上と濵松に変えて石川真佑(22)と小川愛里奈(24)を投入。しかし苦しい展開が続きなかなかペースをつかみ切れない。途中林が足でスーパーレシーブを見せ、現地実況に「ナイスキック!」と絶賛されるも日本は生命線のディフェンスから攻撃につなげられない。セルビアのミドル攻撃を止められず、第2セットに続き19-25でセットを落とした。

後がない日本はさらにメンバーを変え、内瀬戸真実(30)と山田二千華(22)を投入するも流れを変えきれず。随所で好ディフェンスを見せた日本だが被ブロック10本と攻撃面では精彩を欠き1-3で敗れた日本。3連敗で8勝3敗とした。
試合後、林は「相手に先に12点を先行されてしまうことが多くて自分たちのサイドアウトがなかなかきれず、苦しい展開になっていったかなと思います」。前日のトルコ戦では19のブロックポイントを許したことから「昨日の反省として被ブロックをなくそうということを考えて、リバウンドをしっかりやっていこうと考えていたんですけど、あまりうまくいかなかった」と振り返った。
次戦は7月4日に、世界ランキング14位のベルギーと対戦する。
※世界ランキングは試合前