任期満了に伴い来年1月に予定されている新潟県 出雲崎 町長選挙で、10期目を目指し出馬を表明していた89歳の現職 小林則幸 町長が一転、出馬を取りやめました。「後継と三つ巴の戦いとなり、町政に混乱を招きたくない」としています。
【出雲崎町 小林則幸 町長】
「今回、私は出馬を断念をし勇退をすると決意を固めた」
こう話し、出馬の宣言を撤回した小林則幸 町長。
これまで9期 36年町長を務め、現在89歳。全国の現役首長で最高齢です。

今年7月…
【出雲崎町 小林則幸 町長】
「今、この町が抱えている大きな課題は、本当に重要な局面を迎えています。敢然として挑戦しながら町民の期待に応えていきたい」

「町長生活の“締めくくり”をしてみたい」と決意を述べ、10期目、90歳での町長選出馬を表明していました。
選挙まで2か月と迫る中、一転して出馬を取りやめた理由については…
【出雲崎町 小林則幸 町長】
「三つ巴の戦いをしたら本当にわが町の町民各位にご迷惑、町政も混乱するだろう。36年間、皆さんにお世話になった私がしっかり身を引くことによって混乱を最小限に抑える」

小林町長によりますと、町長選には2人の町議が名乗りをあげる見通しです。
このうち1人は小林町長が後継と考えている町議で、「選挙で戦い、傷をつけたくない」としています。

16年ぶりの選挙戦となる出雲崎町長選は、来年1月16日告示、21日投開票。36年に及ぶ小林町政のバトンは誰の手に引き継がれるのでしょうか。