■全国235地点で猛暑日に 都内では252人が搬送
1日は全国914の観測地点のうち、今年最多となる235の地点で35度以上の猛暑日となりました。
東京都心でも午前11時半に37.0度を観測し、この時期としては観測史上初めて1週間連続の猛暑日となりました。
この猛烈な暑さは、命を危険にさらす恐れも。東京消防庁によりますと1日、都内で熱中症疑いで搬送された人は252人にのぼり、うち4人が重篤です。
■7月1日から節電呼びかけ 観覧車のイルミネーションも・・・
夜を迎えた横浜・みなとみらい。観覧車に映し出されたのは、天の川や星などをモチーフにしたイルミネーション。みなとみらいでは、7月7日の七夕にあわせて初めて実施されたイベントです。
イルミネーションを見た家族
「きれいだった」
「暗い感じだったので、節電しているのかな。あっ、ついたって感じ」
「時間が限られていても少しでも見られたらいいなと」
政府は7月1日から9月末まで全国の家庭や企業に節電を呼びかけていて、観覧車の点灯が午後8時からとなったのは、そのためです。
■電力不足の地域にEV 新たな取り組み 1台で4日分節電
電力不足が続くとみられる中、EV=電気自動車を使った新たな取り組みがきょうから始まりました。
EVカーシェアリングを行う レクシヴ担当者
「車の底の部分に大きな蓄電池を積んでいまして今、放電というのがついているが、電気自動車から建物に電気を放電しているということになります」
「放電」とは、建物に電力を送ること。EVのカーシェア事業を行うこの会社では、電力会社から要請を受け、電力がひっ迫する夕方などにEVから電力を供給。地域の電力不足を補う役割を果たしています。
EVには日中、太陽光など再生可能エネルギーから優先的に充電しています。
この日は小田原・箱根エリアの計4か所で午後3時から3時間、電力を供給。地元のビール醸造所や店舗などで使われていました。
EVカーシェアリングを行う レクシヴ担当者
「(EV)6台だったら6軒分、(1万台なら)1万の家が完全に節電したのと同じような効果を生むことができる」
車1台で平均的な家庭の最大3~4日分の電力をまかなえるといいます。
電力供給を受けた店
「素晴らしい取り組みだと思いますよ。災害時のときにも(電力を)使用できる。市民のためにもこういう車がたくさんあった方が良いと思います」
EVカーシェアリングを行う レクシヴ担当者
「まだまだ(車の数が)微々たる量なので、貢献できている割合は少ないと思うが、今後こういった取り組みがどんどん広がっていくことが想定されるので、具体的な一歩目を踏み出せて良かったなと思っています」