「初手を指してからお茶を飲んだのは何か意味がある?」
(記者)
「初手を指してからお茶を飲んだのは何か意味がある?」
(藤井八冠)
「(笑)普段の対局だと初手を指す前にお茶をいただくことが多いけれども、JT杯は持ち時間が短いので時間を重視した」

大会2連覇でことしの主要な棋戦を締めくくった藤井八冠…この1年を振り返りました。
(藤井八冠)
「棋王戦、名人戦、王座戦と挑戦することができて、思った以上に良い結果が出せた1年だった。多くの人に注目していただけることが多くて、自分自身も充実して対局に臨めた」
「充実感」について聞かれると…
(藤井八冠)
「1年という単位で結果を残したいと考えているわけではないので、結果を振り返ってというよりは、対局に没頭している時が一番充実感がある」
史上初の8大タイトル独占を達成した藤井八冠は、ことしはとても忙しかったはず。

しかし、11月17日のトークショーで明かされた日常は。
(藤井八冠)
「対局や仕事はそれほど多くなくて、週に1、2回くらい。それ以外は休日といえば休日。ただずっと休んでいるわけではなく、その間に強くなるために将棋に取り組んでいる」

リフレッシュ方法は…やはり!
(藤井八冠)
「息抜きも必要ということで、電車のシミュレーターゲームをやっています」
この日、色紙には「雲外蒼天」と記した藤井八冠…『強くなればこれまでと違った景色が見えてくる』という思いを込めたものです。

来年は、年明けからの王将戦を皮切りに防衛戦が続きます。
(藤井八冠)
「タイトル戦を振り返ると、王座戦をはじめとして、苦しいシリーズも少なからずあったので、来年の防衛戦も大変な戦いになると思うので、力をつけていけたらと思っている」