去年9月、北海道旭川市で、30代の夫婦を死傷させた罪に問われている58歳の男の裁判員裁判で、16日、当時現場で犯行を目撃し、男を止めに入った男性と、死亡した男性の妻への証人尋問が行われました。
男性は、男を後ろから羽交い絞めにしたが、力が強くて止められなかったなどと証言しました。

14日に旭川地裁で始まった裁判員裁判は、被害者特定事項秘匿制度により、夫婦は匿名にされています。
起訴状などによりますと、旭川市の無職、川口和人被告58歳は、近くに住んでいた30代の夫婦、Aさん(夫)とBさん(妻)を折りたたみナイフで何度も突き刺し、Aさんを死亡させた殺人、Bさんに重傷を負わせた殺人未遂の罪に問われています。
14日の冒頭陳述では、AさんとBさんの長女(当時11)が、学校からの帰り道に、道端で拾った玩具の銃のBB弾を被告の自宅敷地に投げ入れたことに、被告が怒鳴りつけるなどしたことが事件の発端となっています。
AさんとBさんが被告に、事情を聴きにいったところ、被告が2人を折りたたみナイフで刺しました。
16日は、被告の自宅の隣に住み、当時、現場で被告を止めに入った男性への証人尋問が行われました。