青森市の新型コロナ患者の移送業務の入札をめぐり、公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで旅行会社5社の青森支店などに立ち入り検査している問題で受注した近畿日本ツーリストが業務の再委託を届け出ておらず契約違反の可能性も視野に対応を検討しています。
今野七海記者
「18時20分です。立ち入り検査を終えた公正取引委員会の職員がビルから出てきました」
近畿日本ツーリストの青森支店では公正取引委員会の職員が15日夕方6時半前に関係資料を入れたとみられる袋を車に積み込みました。支店によりますと社員への聞き取りや資料の点検が行われたということです。青森市が2022年度、発注した新型コロナ患者の移送業務では旅行会社5社が事前に話し合いで入札額を調整し談合を繰り返したとして独占禁止法違反の疑いが持たれています。
近畿日本ツーリストは指名競争入札で受注し、ほかの4社に再委託していたとみられています。青森市によりますと再委託する場合には書面の提出が必要でしたが申請がなかったことから契約違反の可能性も視野に対応を検討しています。
公正取引委員会は違反が認定された場合「排除措置命令」を出す方針です。














