普天間基地の辺野古への移設をめぐり、沖縄防衛局の設計変更申請を不承認とした県の処分を国交大臣が取り消したのは違法だとして、県が国を訴えた裁判で、那覇地裁は15日に県の訴えを却下しました。
この裁判は普天間基地の名護市辺野古への移設をめぐり、軟弱地盤の改良に向けた沖縄防衛局の設計変更申請を不承認とした県の処分を、国交大臣が取り消した裁決は違法だとして、県が裁決の取り消しを求め国を訴えたものです。
11月15日に那覇地方裁判所の藤井秀樹裁判長は、去年12月の最高裁判決で「県は国の裁決の違法性を争うことは出来ない」とされたことにならい、県の訴えを「不適法」として却下しました。
国交大臣の裁決が違法か適法かなどについては判断せず、門前払いした格好です。
玉城知事は判決について「地方公共団体の自主性や自立性を脅かしかねないもの」としたうえで「判決内容を踏まえ、今後の対応を検討する」とコメントしています。