イスラム組織ハマスは、ガザにおける5日間の停戦などと引き換えに、拘束中の人質最大70人を釈放する用意があると発表しました。

ロイター通信などによりますと、ハマスの報道官は13日、人質の交渉を仲介しているカタールに対し、ガザで拘束している女性と子どもの人質最大70人を解放する用意があると伝えたということです。

条件として、「5日間の停戦」を挙げたうえで、「ガザ地区のすべての地域で人道支援が認められなければならない」としています。

また、ハマスの軍事部門「カッサム旅団」は、拘束していたイスラエル軍の女性兵士が空爆によって死亡したとして、映像と写真を公開しました。

こうしたなか、ガザでの犠牲者は増え続けていて、ロイター通信によりますと、ガザ地区の保健当局はこれまでに1万1240人が死亡したと発表。

さらに、UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関は13日、燃料の枯渇によって、ガザ地区における人道支援活動が48時間以内に停止するおそれがあると明らかにしました。

ガザへの燃料の運び込みが許可されていないほか、トラックの燃料が尽き、エジプトとの境界にあるラファ検問所を通って運びこまれる支援物資の受け取りが出来なくなるとしています。