再生医療の可能性が広がりました
長崎大学は今月十二指腸腫瘍の患者本人の細胞から作られた、いわゆる『細胞シート』を使った治療に成功したと発表しました。

患者から採取した太腿の筋肉の細胞を培養して作られた『細胞シート』です。

長崎大学病院 金高 賢悟 教授:
「この細胞シートは生きた細胞の塊ですので、組織を修復する因子を出したり、いろんな ”生物活性” をもっている、いわゆる生きた絆創膏」

これまで十二指腸腫瘍の切除治療では、術後に腹膜炎などの合併症を引き起こすことがありました。

医療機器メーカーのテルモと共同研究している長崎大学では、腫瘍の切除後に、細胞シートを腸の外側に移植することで、合併症の予防に成功したと発表しました。
また細胞シートを消化器官の治療に活用した例は『世界初』だと説明しています。

長崎大学病院 金高 賢悟 教授:
「細胞のシート状のものを お腹の中に持ち込んで治療するという手技の確立が大きなものではないかと考えています。この『細胞シート医療』を核として、次の段階の医療が発展できるのではないかと我々は考えています」


長崎大学では今後、細胞シートを使った治療を、小腸や肝臓など様々な消化器官に応用したいとしています。