トラック運転手の時間外労働の規制強化に伴う「2024年問題」について青森県の宮下宗一郎知事は県内から首都圏への輸送能力の低下が予想されるとして国へ地域の実情に応じて特例的な措置を講じるよう求めることを決めました。

宮下知事は9日、県物価高騰緊急対策本部会議に出席し、物流の2024年問題に関する対策を協議しました。このなかで2024年4月からトラック運転手の拘束時間が1日14時間を超える日は週に2回までとなるため八戸や弘前から東京へ輸送する場合これまでの週に2往復から1往復に減る可能性があるとしています。このため宮下知事は国に対して地域の実情に応じた特例的な措置として規制を緩和するとともに物流を効率化するために補助事業を充実させることなどを求める考えを示しました。

宮下宗一郎青森県知事
「(改正法の規制は)首都圏まで運ぶのに不可能な数字。物流だけの問題でなくて農業も含めた競争力が大きく削がれる要因になる」

宮下知事は9日に決めた要望内容を提出するために11月13日に関係する省庁を訪れる予定です。