今シーズン初めての渡り鳥の生息調査が9日朝、宮城県内で行われ、国内有数の渡り鳥の越冬地、伊豆沼では飛来の本格化が確認されました。

渡り鳥の生息調査は県内の沼や河川およそ500か所で行われました。このうち栗原市と登米市にまたがる伊豆沼では、県伊豆沼・内沼環境保全財団の職員が夜明けとともに飛び立つ渡り鳥を双眼鏡などで数えました。

今年は気温の高い日が多く渡りの遅れも想定されましたが、10月20日の財団の独自調査では、伊豆沼周辺でガン類がおよそ8万6000羽、ハクチョウが130羽など例年通りの飛来が確認されています。

県伊豆沼・内沼環境保全財団 嶋田哲郎研究室長:
「今年は少し暖かい日が続いていて、これから寒さが進むにつれて飛来数は増えてくると思う」

生息調査は、渡り鳥の数を指標に気候や環境の変化を調べるため毎年3回行われていて、9日の調査結果は夕方公表されます。