厳かな空気の中、槌音(つちおと)が響きました。
岐阜県の神社で、金物商売の繁盛を祈る「ふいご祭」が行われました。

垂井町の南宮大社は金属の神様「金山彦大神(かなやまひこのおおかみ)」が祀られています。
「ふいご」は炉に空気を送り込む金物づくりに欠かせない道具で、ふいご祭は金物業者が安全や商売繁盛を祈願する伝統の神事です。

8日は鍛錬式が披露され、烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿の野鍛冶(のかじ)たちが、ふいごで炉の火力を強めて鋼(はがね)を熱し、鋼に金づちを振り下ろすと火の粉が飛び散り、軽やかな金属音が響きわたりました。
大勢の参拝者が見守る中、出来上がった刀は神前に奉納され、関係者は業界の繁栄と安全を祈願しました。














