岡山市は2024年度から水道料金を値上げする検討を進めていますが、これに反対する市民団体が新たに約1万人分の署名を提出しました。一方、大森市長は値上げ率を下げる方向で議論を進めていることを明らかにしました。

水道料金の値上げに反対する市民団体が岡山市役所を訪れ、竹中正博副市長らに9887人分の署名を提出しました。

岡山市の水道料金を巡っては、水道施設の老朽化などを理由に2024年4月から料金を平均で20.6%値上げする方針を示しています。これに対し、反対する市民団体が市民の十分な理解が得られていないとして、2023年8月、2438人分の署名を提出。さらに、市民や有識者でつくる審議会が値上げ率を抑えることを求める提言書を提出していました。

(岡山市の水道料金を考える会・向谷千鳥さん)「今回の値上げについては、いったん踏みとどまってもらいたい。市民の皆さんに広く周知されて、それでもやむをえない、水道料金を上げないと仕方がないねとなったときに、市民と膝を突き合わせるような暇がほしい」

一方、岡山市は値上げ率の削減に向けた議論を進めているといいます。

(大森雅夫 岡山市長)「どこまで実を切る改革ができるか、水道局ないしは各関係の担当と議論をしているところであります」

岡山市は値上げ率を改め、11月の議会で水道条例の改正案を提出する予定です。