今月3日午後北アルプス黒部峡谷の阿曽原温泉小屋にむけた登山道で東京都の男性(31)が転倒し、右足の骨を折るけがをしました。

黒部警察署によりますと、今月3日午後3時半ごろ、北アルプスの黒部峡谷、標高800メートル付近で、東京都杉並区の公務員・村岡顕仁さん(31)が、黒部峡谷鉄道の欅平駅から阿曽原温泉小屋に向かっていたところ、小屋の手前およそ150メートルほどの登山道で、足を滑らせて転倒し、右足を骨折しました。

村岡さんは自力で歩くことができなくなり、同行者のもう一人が阿曽原温泉小屋を通じて山岳警備隊に救助を要請。村岡さんは阿曽原温泉小屋の関係者に小屋まで運ばれ、一夜明けた4日午前7時ごろ、県消防防災ヘリで救助されました。

警察によりますと、村岡さんが足を滑らせた場所は「水平歩道」を超えていましたが、道幅70センチほどの狭い砂利道だったということです。また、村岡さんは登山歴5年ほどでしたが、今回のルートは初めてだったということです。