岡山県笠岡市の教会で、明治時代に作られた「足踏みオルガン」のコンサートが開かれました。

伸びやかなリードオルガンの音色が、礼拝堂に響きます。

笠岡教会には、明治時代につくられた「足踏み式のオルガン」など2台が残されています。

100年以上前の音色を楽しんでもらいたいと、専門家に修理を依頼して開かれたコンサート。

日本リードオルガン協会・会長の中村証二さんが、童謡や讃美歌などを奏でると、

訪れた人はどこか懐かしい音色を楽しんでいました。

(日本リードオルガン協会 中村証二会長)
「いっしょに音楽を呼吸しているという、楽器と奏者が一体感を味わえる。強弱も自由自在に表現できますし」

(日本キリスト教団笠岡教会 三浦きょうこ牧師)
「明治のオルガンですので、『ふいご』があまり完全な状態じゃない。もっといい音色が出るようにしながら、また第2回も、と私たち期待しています」

笠岡教会では、「時代を超えて心に響くリードオルガンの音色を、大事に守っていきたい」と話しています。