こちらは2018年11月、青森県おいらせ町で行われた「鮭まつり」の様子です。サケのつかみ取りが人気で多くの人が楽しんでいましたが2022年まつりの廃止が決まりました。


主な理由はサケの漁獲量激減。ふ化場も壊滅的な状況で、関係者が苦境に立たされています。八戸港に到着したフェリーから降りてきたトラック。サケの卵、約220万個が積まれています。


サケの採卵やふ化、放流を行っている奥入瀬川鮭鱒(さけます)増殖漁協が北海道の漁協から購入。青森県内8つの漁協に分配されました。その理由は。

※新井田川漁業協同組合 外舘守男組合長「思った以上に卵が取れない…だから今は北海道の卵に頼って各ふ化場がふ化させてやってます」

青森県内のサケの漁獲量は、ここ数年で激減。遡上する数が本州トップクラスの奥入瀬川では、2018年度が約8万8千匹でしたが、2022年度は15分の1以下の5千匹に落ち込んでいます。


2023年度、漁期が始まった9月からの捕獲数は、わずか49匹。
遡上してきてふ化のために採卵できるサケがほとんどいない、壊滅的な状況です。

その要因の一つに挙げられているのが、水温の上昇です。水産資源研究所によりますとサケは水温が15度以下になると産卵のために川に戻ると考えられていますが、水温の上昇で産卵行動に入ることができないと指摘しています。

※水産資源研究所 本州技術普及課 大本謙一主幹「今はほんとに危機的状況なので、1匹でも多く帰ってくるためにふ化放流っていう事業は欠かせないものなので、何とか今後持続的に続けていってもらいたい…」

サケの不漁に加えてふ化場に水をくみ上げるポンプを動かす電気料金やエサ代の高騰も関係者に追い打ちとなっています。

※奥入瀬川鮭鱒増殖漁業協同組合 戸来敏幸組合長「ここ4年サケが取れないものだから組合そのものも、内部留保も底をついて出資金も手を付けている状態で、本当に厳しい状況でございます」

こうした状況を受けておいらせ町は漁協に200万円給付するなどの支援に乗り出しましたが、青森県内でのサケの漁獲、ふ化を取り巻く環境は厳しさを増しています。