2日午後2時ごろ、山口県周南市開成町の東ソー・エスジーエム新南陽工場内で爆発が発生しました。この爆発で、作業をしていた男性2人が負傷し、うち男性1人が死亡しました。もう1人の男性作業員(50代)は、軽傷とみられます。
警察によりますと、死亡したのは下松市の会社員・山田剛司さん(47)で、死亡した原因は重症頭部外傷です。
会社によりますと、爆発したのは可燃性のメタンか水素とみられます。山田さんらが、石英ガラスを作るための試作装置の運転準備のため、配管に残ったガスを追い出してそのガスを燃やす作業をしていたところ、何らかの原因で爆発が起こったということです。
周辺への被害やガス漏れなどは確認されていません。警察と消防で事故の原因を調べています。
現場から報告です。
安達誠アナウンサー・報告
爆発があった東ソー南陽事業所の正門前です。
見える限りでは、大きな爆発の被害の様子はありません。
爆発はこの場所からおよそ2キロ先の工場で起きました。当時は東ソーの決算会見が行われていましたが、出席していた記者によると、爆発音などは聞こえなかったということです。

この事業所内には4つの会社があり、敷地面積は約300万平方メートルで、国内トップクラスの生産量の塩ビモノマーなど20の製造エリアがあり、約2500人が勤務しています。

東ソーでは2011年にも爆発事故があり、1人が死亡しています。

東ソーによりますと事業所の他の製造などには影響はなく、通常どおり業務を続けるということです。














