山陽小野田市の江汐湖(えじおこ)で、40年ぶりの見慣れない姿を見せ、話題を集めています。

=江汐公園を訪れた人は…「びっくりした。」「暑さのせい?環境のせい?」

水がなくなり、湖の底がむき出しになっていて、めずらしそうにカメラを構える人の姿がありました。池の水を全部抜いてみた、テレビ番組ではありません。

江汐湖(えじおこ)の水を抜く「干し上げ」です。

江汐湖(えじおこ)は農業用水として利用されている人工のため池で水質改善と老朽化した取水塔の補修のため、およそ40年ぶりに「干し上げ」が行われました。

江汐水利組合(えじおすいりくみあい)が9月末から水を抜き始めて溜まっていたヘドロを取り除き、数百匹いた鯉は他のため池などに移しました。「干し上げ」はブラックバスなど特定外来生物の駆除にも役立つということです。

=写真を撮りに訪れたご夫婦は…「(今まで)ないですね。ここまでというのは…はじめてですね」「日頃撮れないからちょっと写真に撮っとこうかなと思って…」「自然が描くというか、芸術アートみたいな感じですごいなと…」

湖の水は、雨などで自然に満ちてくるそうで、来年の田植えの時期までには回復する見込みです。

=江汐水利組合(えじおすいりくみあい)上田俊美(うえだとしみ)組合長「(農家の方にとっては…)やはり、水の綺麗になっていくことが第1ですので、そういう面でホッとされるんじゃないかとそう思います。それによって収量が多くなればそれに応えられるんじゃないかなと…」=

江汐水利組合(えじおすいりくみあい)では今後は5年おきに「干し上げ」を行い水質を維持したいということです。