高松琴平電気鉄道・ことでんは、4月と7月に遮断機が下りないまま列車が踏み切りに進入した事案について、きょう(31日)四国運輸局に改善措置結果報告書を提出しました。

(高松琴平電気鉄道 植田俊也社長)「ご利用のお客様や地域のみなさまには、この一連の踏切インシデントの関係で多大なるご不安やご心配をおかけしたということについては、深く再度お詫びをしたいと思ってます」

ことでんでは、今年4月に長尾線の上福岡踏切で、遮断機が下りないまま列車が踏切内に進入して停止する事案が発生。

その3か月後の7月には、琴平線下所川第一踏切で踏切が動作していない状態で列車が通過していました。

報告書によりますと、4月の上福岡踏切のケースは、踏切を制御する変圧器のヒューズの経年劣化が原因でしたが、メーカー推奨の10~15年に対して40年使用していたということで、

全線で454個のヒューズを交換したということです。

また7月の下所川第一踏切の事案の原因は、夏場の急激な踏切器具内の温度上昇で主電源のブレーカーが落ちたためとしていて、

ブレーカーの定格電流を30アンペアから40アンペアに見直しました。

植田社長は会見で、今年度は施設の老朽化や安全投資に9億4800万円をかけ、力を入れると話しました。

(高松琴平電気鉄道 植田俊也社長)「これぐらいの事業規模で9億円、10億円ぐらいの投資をきっちりやっていきますと、10年ぐらいやりますとぐっと設備が良くなってきます。安定安全輸送の取り組みがきっちりとできるようになっていくと私は思います」

報告を受けた四国運輸局は、「二度と踏切無遮断を発生させないとの強い決意の元、再発防止策について、着実に実施していくことを求めたい」とコメントしています。