プロ野球のドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、日本ハムとの二球団競合の末、巨人が1巡目で交渉権を確定した西舘勇陽(右投手・中央大)が在学する中央大学で会見した。
西舘は「大学の先輩である阿部慎之助監督の元でもっとレベルアップしたい。これからもっとレベルアップを目指して、上のレベルの投手になっていけるように頑張っていきたい。巨人は伝統ある素晴らしいチームだと思っているので、その中でプレー出来る事はとても嬉しい」とその喜びを緊張の面持ちで語った。
目標としている選手を聞かれ「高校生時代から、そして花巻東高校を選んだ理由としても、大谷翔平選手と菊池雄星選手に憧れている。自分の実力はまだまだだが、この二人に追いつけるように成長していきたい」と高校野球部OBのメジャーリーガー二人への憧れとプロ入り後のさらなる成長を表明した。
中大出身でDeNAで活躍する牧秀悟選手については「大学に入って初めて見た時は衝撃のバッティングでした。プロ入り後も日本代表でも活躍されているのを見ている。大学時代では機会がなかったので対戦してみたい」とその時を待ち望む。
指揮官となる阿部監督については「自分が小さい頃のレジェンド選手であり、すごい選手である事が印象的で大学の先輩でもある方のもとでプレーする事はすごく嬉しい」とその印象を語った。
そして「自分の持ち味はクイックポジションで投げ続けているので走者を背負っても安定した投球が出来る事であり、まずは一軍に帯同する事を目標にしていきたい」「段階的になると思うが先発ローテーションに入りたい」と意欲に溢れた意気込みを見せた。
■西舘勇陽(にしだて・ゆうひ) 投手
2002年03月11日生まれ21歳、岩手県出身。身長183cm・79kg。右投・右打。花巻東高校~中大。高校時代は県決勝で佐々木朗希の所属する大船渡高を下し選手権出場。中大では1年秋から登板を重ね、主戦を担った3年秋には5勝。4年春は不調も秋には復調し、防御率1.11。57回を投げ、60個の三振を奪った。