アスベスト被害を受けた患者本人やその家族の悩みを共有する交流会が、山口市で開かれます。

アスベスト被害の患者やその家族を支援する団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」が会見で発表しました。

建材等に広く使用されてきた石綿=アスベストは2006年に使用が禁止となりましたが、アスベストを吸い込んでから中皮腫や肺がんなどを発症するまでに、30年から50年潜伏期間があるとされています。厚生労働省によると、県内の中皮腫による死者数は495人と、全国で16番目に多くなっています。

一方、県内ではアスベストが原因による中皮腫の患者の4人に1人、肺がんの患者の4人に3人が補償や救済を受けていなのが現状です。

中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 西山和宏・全国事務局長
「余命宣告を受けた患者、ご家族が病気とどう向き合いながら、命と向き合いながら、どう生きておられるのか。他の難治性のガンの方にも共通して聞いて頂きたいお話です」

交流会は10月29日、山口市のKDDI維新ホールで開かれます。