福島県内で急拡大しているインフルエンザ。県が82の医療機関で行っている定点調査によりますと、22日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者の数は1医療機関あたり27人あまりと、前の週に比べて13人増えました。

保健所管内別にみると、南会津以外は全て増加していて、なかでも会津は、1医療機関あたりの患者数が80人近くと30人以上の感染者が確認される『警報レベル』に達しています。

急拡大するインフルエンザは、20歳未満の感染者が全体の約9割を占めていて、教育現場では学級や学年閉鎖が相次いで発生しています。

浦部智弘アナウンサー「会津若松市の北会津中学校、午前10時現在普段であれば授業が行われていますが、がらんとしています。そして日付を見てみますと月曜日のままで止まっています」

昼前にもかかわらず、薄暗く静かな教室。生徒の姿はありません。会津若松市の北会津中学校では、25日までの3日間、1年生と2年生で学年閉鎖を実施しています。対象の生徒は、2学年合わせて110人にのぼります。

学校では、16日に今シーズン初めてインフルエンザの感染者が出て、23日には23人にまで増加しました。

北会津中・古川雅秀校長「これ以上学校内で感染を拡大させたくないという思いから、1、2年生を学年閉鎖にしたところでした」

県内ではインフルエンザによる休校や学級閉鎖が相次いでいて、22日までの1週間で幼稚園や小中学校、そして高校の合わせて77校が学年や学級閉鎖となりました。

北会津中3年生・小林桃寧さん「受験前にもし学年閉鎖になってしまったら、勉強とかに集中して取り組めなくなるのがちょっと不安があります」

学校では感染対策として教室の消毒や換気、そして生徒たちのマスクの着用を強化しているほか、県は、ワクチンの予防接種の呼びかけています。