26日に行われるプロ野球ドラフト会議で注目のアマチュア最速左腕、東洋大・細野晴希(21)。今年8月に行われたU18日本代表戦に大学侍ジャパンのメンバーとして出場、158キロをマークし、注目を浴びた。
今春は東都大学2部リ―グで5勝0敗、防御率0.82で、最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率、ベストナインに選出。さらに、7月には日米大学野球の最終戦に先発登板。5回2/3を2失点(自責1)の好投、最優秀投手賞に輝いている。
ドラフト注目の剛腕投手だが、「高校のときは140キロ出たらいい方みたいな感じでした」と語るように、平凡ともいえる高校時代を過ごした細野。高校3年時は140キロだった球速を、大学4年時には158キロまで一気に18キロあげた。その急成長について細野は、「(高校野球を)引退してからウエイトトレーニングを始めて、それまではちゃんとやったことがなかったんですけど、結構筋肉もついてきたというか。そこからどんどん上がっていきました」と説明する。
趣味のゲームも野球に活かす
趣味はゲーム。大人気アクションゲーム”大乱闘スマッシュブラザーズ”がお気に入りだという。「一対一の対戦ゲームなんですけど、何かそこが野球とちょっと似てるなと思って」と細野。「相手の癖とか、自分のダメなところが見えてきて、そういうところがバッターとの対戦に似ている。試合を通しての打線の特徴だったり、そういうところを見抜くのに役立つ」とどんなことでも野球のレベルアップの糧にする。

憧れのプロの舞台では「めっちゃミーハーみたいですけど、大谷翔平選手とやってみたいです」。京セラドームで3月6日に行われた侍ジャパンの阪神との強化試合。阪神・才木の投じたフォークを膝をつきながら本塁打にした場面を振り返り、「最初センターフライだと思ったんですよ。ホームランが入って『え?』みたいな。なんかこんなバッターとやってみたいなと、そのときめっちゃ強く思った」と胸を躍らせる。
目標は「大谷翔平選手が世界中から応援されてるというか、そういうみんなから応援されるような選手になりたいなと思います」と話す細野の運命が、ついに26日に決まる。
■細野晴希(ほその・はるき)
2002年2月26日生まれ 東京都出身 182センチ・80キロ 投手 左投左打 東亜学園高~東洋大。U18日本代表戦(8月28日)にアマチュア左腕最速となる158キロをマーク。今春は東都大学2部リ―グで5勝0敗、防御率0.82。最高殊勲選手、最優秀投手、最優秀防御率、ベストナインに選出。