山口県山口市の寺から盗まれた仏像の台座部分が復元を終え、23日にお披露目と開眼供養がありました。
復元を終えたのは、山口市の興隆寺・文殊菩薩坐像の台座部分で、獅子を模した獅子台座とその下の岩を模した岩座です。地域の人へのお披露目もかねて開眼供養が行われ、復元に携わった人たちに感謝状が贈られました。
寺では2001年、文殊菩薩、普賢菩薩の2体と、文殊菩薩の台座部分が盗まれました。犯人は逮捕され、2体の仏像は戻ったものの、台座部分は失われていました。
山口大学のプロジェクトチームが2021年から数々の国宝の修復を手がける彩色の第一人者・馬場良治さんの協力を得て復元に取りかかり、あわせてもう一体の台座部分も修復を行いました。
興隆寺 市原修俊住職
「元の状態に復元されたんですから、地元の人も喜んでお参りされるんじゃないかと思っています」
山口大学理学部では、岩絵の具の成分を分析するなど、多くの専門家がプロジェクトに力を貸しました。
山口大学教育学部 上原一明教授
「地域の方の熱い思いを感じることができたので、それが1番の原動力ともいえます」
復元された台座や仏像は、毎月1日と15日に公開されます。














