新潟県と新潟市は水俣病かどうか判断する認定審査会に申請していた17人のうち、16人を棄却、1人を保留としたと発表しました。
県や市によりますと棄却された16人は50代から90代の男女です。
判断理由について県や市は個別の理由について明らかにしていません。
審査会は医師や弁護士ら委員11人で構成し、公害健康被害補償法に基づく水俣病患者かどうかを判断します。
県によりますと、これまでに2742人が申請していてこのうち水俣病と認定されたのは716人。棄却された人は延べ1596人。審査を待つ人は87人となっています。
今回の結果を受けて新潟県の花角知事は「認定審査においては、50年以上前の曝露の状況、現在認められる症候およびその因果関係について、それぞれ詳細に見ていかなければならず、難しい判断をしなければならない事例が増えてきている中で、申請者の曝露状況について、参考人の方々に意見を聞くなど、一人ひとりの事情に配慮しながら丁寧な審査が行われたものと受け止めております。今後も引き続き、丁寧な審査を行っていただくことを期待しております」とコメントしています。