女子駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝(11月26日・宮城県開催)の予選会であるプリンセス駅伝が10月22日、福岡県宗像市を発着点とする6区間42.195kmのコースに31チームが参加して行われる。家事代行サービス会社のベアーズが、プリンセス駅伝に初出場。そしてクイーンズ駅伝初出場を狙っている。高校、大学では無名選手の集まりだが、箱根駅伝優勝経験のある高柳祐也監督のもと、全員がレベルアップしてきた。創部2年目のフレッシュなチームの初タスキリレーが注目される。
自己新、シーズンベストが続出
ベアーズがプリンセス駅伝を通過して、クイーンズ駅伝に初出場する可能性がある。そう思わせたのが9月23日の日体大長距離競技会だった。
下記(写真)のように(ベアーズ・ホームページから転載)5人が自己記録を更新し、2人がシーズンベスト(今季自己最高)をマークした。

ここまで足並みが揃って好記録を出したのは、計画通りにトレーニングや試合出場が進んでいることを示している。
出場試合数はかなり少ない。高柳監督は「試合で記録を出させたり刺激を入れたりする方法も大事ですが、その水準に達していない」と判断。試合に出場すると前後の調整と疲労抜きをする期間を設けないといけない。追い込んだ練習ができない期間が2週間前後生じることも考え、試合数を絞ったという。
ベアーズの選手はフルタイム勤務。選手全員が幹部候補の正社員として家事代行業務を行っている。朝練習後に勤務し、終業後の練習は午後5時30分から。午後6時30分にメインメニューの開始、午後8時頃に練習終了という一日のスケジュールになる。
ロードやクロスカントリーは合宿時しかできないが、フィジカルトレーニングは中野ジェームズ修一氏に、栄養については早稲田大の田口栄養研究室に委託し、指導を受けている。中野氏は箱根駅伝の強豪青山学院大の“青トレ”で知られるトレーナーだ。高柳監督は「体作りは日本で一番」だと胸を張る。
「外部の方に素晴らしい内容を指導してもらっても、選手が学ぶ気持ち、頑張る気持ちが強くなかったら意味がありません。シーズンが始まる前に選手たちに、何をしたいのか、何を目標とするのかを確認しました。クイーンズ駅伝に出ることを目標にするのなら、何が足りていないのかを明確にして、個々に責任を持って取り組んできました」。
試合数は少ないが、練習の中でレースの記録を推し測ることもできる。合宿回数も少ないため、ロードでの練習はどうしても少なくなる。だが直前に千葉県富津で行った5km、2km、1kmを5分ジョグでつなぐメニューでは、5kmは16分40秒切り、2kmは単独走をイメージして6分15~25秒、最後の1kmは3分02秒で行うことができたという。
「5000mで16分15秒に相当する力の選手が4人、3000mで9分30秒切りの選手が2人育ちました」。
高柳監督は日体大4年時の箱根駅伝に優勝し、シスメックスと第一生命グループでコーチを務めてきた中で、選手を見る目をしっかり養ってきた。
「駅伝でも等身大の力を発揮してくれると思います。2時間20分台を目標タイムにしています」。
高柳監督は送り出す選手たちに十分な手応えを持っている。














