新潟市出身の作家 坂口安吾の生誕117年を祝う催しが20日、新潟市で開かれました。
「堕落論」や「白痴」といった代表作で知られる新潟市出身の作家 坂口安吾。10月20日は安吾が生まれた日です。
この日に合わせて20日、新潟市中央区で生誕祭が開かれ、作家の安部龍太郎氏が講演し、戸惑うことが多い多感な青春時代に坂口安吾の作品「堕落論」を読んだことで救われ、作家を志したといったエピソードが披露されました。

作家 安部龍太郎氏
「執着が人間を悪くするんだと。みんな捨て去った後に、初めて人間本来の尊さというものに行き当たることが出来る」
生誕祭には100人余りが参加し、坂口安吾を偲びました。
参加者
「もう一回勉強したいという感覚で、きょう参加させて頂きました」
―坂口安吾はどんな存在?
「自分の言葉にできない気持ちを代弁してくれているようなところがあって救いになっている」

会場ではこの他、作品の朗読なども行われ、参加者は坂口安吾の世界観に浸っていました。