阪神 vs. 広島 第2戦 10月19日(水)

試合は1回、1番・菊池涼介 が変化球をとらえて、3塁線を破るツーベースヒットでいきなりチャンスを作ると、野間峻祥 の進塁打で3塁へ。大チャンスで前日、マルチ安打の3番・小園海斗 。

実況
「打ちました。三遊間にふらふらっと上がったいる。レフトの前に落ちた。ヒット。これを見て、3塁ランナー・菊地が今、ホームイン。3番・小園、タイムリーヒット。カープが1回の表、1点を先制」

「きょうこそは行ける!」―。そんなムードで先発マウンドに上がったのは、大瀬良大地 。この日は、気合い満点。1回を150キロのストレートで締めくくり、三者凡退に切って取ります。

2回は、5番・佐藤に初ヒットを許し、6番・ノイジーとの勝負。ライト前に運ばれた打球を 末包昇大 が後逸。必死に追いかけますが、ボールはフェンスまで届くと、ファーストランナーが還り、なんと同点。

なおも1アウト・ランナー3塁と痛恨のミスとなってしまいますが、大瀬良が踏ん張ります。7番・坂本をスライダーで三振。9番・伊藤をカットボールで三振。気迫の投球でチームのミスを最小限でカバーします。

大瀬良は5回、2アウト・2塁・1塁のピンチで今シーズン、全試合出場でリーグ優勝を支えた2番・中野を迎えます。

実況
「中野に投げました。ランナー、スタート。空振り三振。大瀬良がほえた!」

1点もやれない場面で新井監督も気合いの入る奪三振。今シーズンは苦しみ続けた開幕投手ですが、全盛期を呼び起こす投球で勝利のために突き進みます。

打線は、直後の6回、再び菊池がヒットで出塁すると、野間が送りバントをきっちり成功させて、チャンス拡大。小園は倒れて、堂林翔太 が申告敬遠で2アウト・2塁・1塁。バッターは、5番・西川龍馬 。一度もスイングせずにフルカウントとした6球目。少しズレていたら…と思わずにはいられないショートへの打球はキャッチされ、ここは無得点…。

大瀬良は7回、ノイジー・坂本・木浪を三者凡退に抑えて、自責点ゼロの80球で降板しました。