【記者リポート】
「クマが上っていた柿の木のすぐそばで男性が襲われました。その後、クマは郵便局などがある西の方へ逃げたということです」

新潟県阿賀町新谷で19日午後9時45分ごろ、60代の男性が買い物から帰宅したところ、自宅敷地内の柿の木に登っていたクマ1頭に襲われ、顔や腕をひっかかれてけがをしました。男性は近くの家に駆け込み、その家の住人が消防に通報しました。
【通報者の家族】
「どうしたと聞いたらクマに襲われたと」
「ドキドキが止まりません」
「今度、鈴をつけたり何かしないと…。音を出しながら散歩に行きます」

男性は1週間ほど入院が必要だということですが、命に別状はないということです。
一夜明けた現場では朝から、クマのいた柿の木の実を落とす作業を阿賀町役場の職員が行っています。

また、20日午前7時には阿賀町の赤岩地区の民家近くで、体長約1mのクマと子グマ(体長不明)の合わせて2頭が目撃されるなど、県内各地ではクマをはじめとする野生動物の目撃情報が警察などに相次いで寄せられています。
新潟県によりますと、今年は県内でクマのエサとなる「ブナ」の実などが凶作で、クマが人里に出没する恐れが高いとして、新潟県では『クマ出没警戒警報』を出し注意を呼び掛けています。