琉球開びゃく神話にも登場し、沖縄では神の島として崇められている、南城市の久高島(くだかじま)。多くの神事や伝統行事が行われる島ですが、拝所に置かれていた石造りの香炉が先月、無くなっていたことが分かりました。

南城市久高区によりますと先月23日の朝、伝統行事『8月マティ』の準備のために島の主要な祭祀場である、外間殿(ふかまどぅん)内の拝所『イビ』に立ち寄った住民が、石造りの香炉が無いことに気づきました。

香炉は幅25センチ高さ20センチ奥行12センチほどの大きさで、先月17日に住民が清掃した時にはいつもの場所に置かれているのが確認されていました。

久高区 内間映子区長
「香炉は神事で数百年使われたもので、替えがきかない。1日でも早く見つかって欲しいと島民一同思っています」

久高区は今後警察へ盗難届を出すか検討するとしていて、無くなった香炉について情報提供を呼びかけています。