「食欲がない…眠れない…」
こうした市民からの健康相談は、新潟県 長岡市役所に年間1600件ほど寄せられるそうです。職員の負担を減らしながらも相談に対応する質は高めようと、AIを活用した電話相談が長岡市で始まります。
19日の長岡市の定例会見で、磯田達伸 市長が明らかにしました。AIを活用するのは、健康増進課が行う市民からの電話相談です。

「保健師:夜は眠れていますか?」
「相談者:最近特にひどくて、睡眠薬を飲んでも眠れないんです」

市民からの相談に保健師が電話で対応すると、保健師がメモを取らなくてもやりとりがリアルタイムで書き起こされます。
さらに会話に出てきた特定のキーワードを検知し、市民からの相談内容に合った支援方法のガイダンスも表示されます。業務の負担は減らしながらも相談の質を高めるのが狙いです。
長岡市 磯田達伸 市長
「担当者は膨大なメモを取りながら相談を受けて、その内容を帳票や記録に残していく作業が時間外勤務のような形で長時間出てくる。事務処理を効率化していきたい」
長岡市によりますと、健康増進課では13人の保健師が年間のべ1600件ほどの相談に対応しています。これは1人当たり120件ほどに上ります。

市は、11月1日からAIを導入して効果を検証し、他の業務にも運用を拡大できるか検討するということです。