海外で陸上競技を教える新潟市出身の男性が中学校で特別授業を行いました。「挑戦することで見えるものがある」中学生たちは何を感じたでしょうか?
新潟市西区の小針(こばり)中学校で行われた特別授業。
JICA 大矢航輔さん(新潟市中央区出身)
「日本人ってこういう姿勢なんだよね。インドってこういう(背筋伸ばす動き)人が多い、腰が入る歩き方の人が多い。それは陸上競技にすごくプラスで…」

途上国を中心にボランティアを行うJICA=国際協力機構の海外協力隊員で新潟市中央区出身の大矢航輔さん 27歳です。中学時代に110メートルハードルで全国3位になるなど活躍した大矢さんは「陸上競技のコーチ」としてインドに赴任。

その活動と経験を中学生に熱弁しました。赴任先のインドでは来年のパリオリンピック出場選手を育てることが目標でした。

しかし、コーチングを受けたくても受けられない選手が多い現状を目の当たりにして、「競技の普及」に重きを置くようになりました。
JICA 大矢航輔さん(新潟市中央区出身)
「勝利至上主義だけじゃなくて、スポーツを楽しむ、スポーツを通じて人間性を豊かにしていくというところが僕のやりたいところなんだなという風に思いました」

大矢さんは中学生に「どんなことでも挑戦の一歩を踏み出すことで、見える世界が多くある」と語りかけました。

【JICA(新潟市中央区出身)大矢航輔さん】「夜なんて、多分、平均2時間くらいしかたぶん寝てないし、そういう苦しさはあるけども、やりたいことをやってる時って我慢できたり、突き進めたりするんだよね」
講演を聞いた中学生
「インドに行ったり、英語をたくさん勉強したりというのがすごい、チャレンジ精神がすごいんだなと印象に残りました」

「自分がやりたいこととかがあったら少し無謀かもしれないけど、1回はチャレンジしてみて、そこから学ぶこともあると思うので、チャレンジしていけたらなと思いました」

大矢さんは残りの任期1年について「育成環境のノウハウを現地に普及することに専念したい」と話しています。