続いては、2022年最も多い5件の事故があった交差点3か所です。

〈同率1位:中川原(東)交差点〉
富山市の中川原東交差点。事故の多くは、前方不注意による追突事故でした。

〈同率1位:下条新(南)交差点〉
射水市の下条新南交差点。3車線ある道幅の広いこの交差点は、小学生の通学路にもなっています。信号機を見落として交差点に進入する出会い頭の事故が相次ぎました。


〈同率1位:富山商業横〉
富山商業高校グラウンド北西角交差点。その名前の通り、高校のすぐそばにあるこの交差点、2023年9月末までに7件の事故が発生し、すでに2022年一年間の数を上回っている、特に「危ない交差点」なのです。
1車線同士の道路が交わる信号機のない交差点で、一方の道には一時停止の標識があります。なぜ事故は起きるのでしょうか?付近の住民に聞くと…
付近住民:
「(事故は)年に20回くらいはありますよね。結局みんな止まっているつもりでも止まっていない、だらだらっと出て行ってしまうから、それで(事故が)起きていると思う」

衝突した車が田んぼに転落するケースもあり、交差点の近くにはガードレールが設置されていますが、事故で何度も壊れているそうです。
付近住民:
「でもここだと(事故が)当たり前のようになっているから。落ち着かないね、こんなに(事故が)あると、またかって言っているよ」

現場を管轄する富山西警察署に聞くとー。
富山西警察署・柴佳伸交通課長:
「左右が樹木であったりネットであったり、見にくくなっております。ぼーっと運転をしていると、一時停止の標識なども見落としてしまい交通事故が多く発生している現状」
事故は、一時停止の標識がある方の道路を走る車が起こすケースが多いといいます。その道路を見ると、両脇には野球のネットや植木があり、交差する道路を認識しづらいことがわかります。相次ぐ事故を受け、交差点には一時停止の標識が2つも取り付けられましたが、事故はなくならないのが現状です。
富山西警察署・柴佳伸交通課長:
「しっかりと前を向いて運転に集中していただければ見落とすことはまずありませんの。ハンドルを握ったら運転に集中していただき、交通事故防止に努めていただきたい」
2022年の富山県ワースト6か所の「危ない交差点」では、計27件の人身事故が発生しています。交差点ではくれぐれも注意をしてください。