イスラエル軍による報復攻撃が続くパレスチナ自治区ガザで病院が爆撃を受け、500人以上が死亡しました。アメリカのバイデン大統領がイスラエルを訪問する直前の爆撃で、現地の緊迫の度合いはさらに高まっています。
17日、パレスチナ自治区ガザ北部の病院で起きた爆撃。
病院には、7日以降続くイスラエル側の攻撃によるけが人のほか、避難してきた住民など多くの民間人がいたとされ、AP通信などは保健当局の話として、少なくとも500人が死亡したと伝えています。
これは別の病院の様子。多くのけが人が運び込まれました。
病院には、けが人を搬送する救急車が次々に到着。子どもを含む多くのけが人が乗せられた救急車も。
爆撃があった場所は、イスラエル軍が連日、住民に避難を通告していたエリアに含まれていて、ガザを支配するイスラム組織ハマスは「イスラエル軍に空爆された」としています。
パレスチナ自治政府のアッバス議長もイスラエル軍による攻撃だと非難しました。
一方、イスラエル側は「ガザの武装勢力『イスラム聖戦』による誤発射に責任がある」などと主張。イスラエル側・パレスチナ側双方が関与を否定するなかで、レバノンやトルコなど中東各地ではイスラエルに対する抗議デモが相次いでいます。
こちらは、アメリカのバイデン大統領がイスラエルに到着した際の映像です。
イスラエルでバイデン大統領は連帯を改めて表明し、ハマスに拘束されている人質の解放に向けた調整や、軍事作戦に伴う市民の被害の回避策について話し合う見通しです。
そのあとバイデン大統領はヨルダンを訪問し、パレスチナ自治政府のアッバス議長やエジプトの大統領らと会談する予定でしたが、ガザの病院への爆撃を受け、アッバス議長が会談を拒否。ヨルダン訪問は延期されました。
病院への爆撃をめぐっては、レバノンやトルコ、そして、イランなど中東各地でイスラエルに対する非難の声が高まっています。
テヘラン市民
「パレスチナの人々に罪はありません。住んでいる土地を去りたくないだけです」
中東情勢がさらに緊迫化するなか、ガザで支援活動を続ける国境なき医師団の日本人スタッフが悪化を続けるガザの現状について語りました。
国境なき医師団 白根麻衣子さん
「シェルターとか安全と呼ばれる場所にみんなが集まってきて、そこは劣悪な状況で、建物の中で寝る場所もないし、入れるスペースもないので、たくさんの人々がただただ外で時が過ぎるのを待っていたり、避難する場所もどこも極限の状態を迎えていて、人は溢れていて、本当にすさまじい状況になっている」
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