18日に開かれた県議会の米軍基地関係特別委員会で、ことしアメリカ兵が起こし、公表されていなかった性暴力事件2件が審議されました。

捜査関係者によりますと、このうち1件ではことし5月、アメリカ海兵隊キャンプシュワブ所属の当時19歳の上等兵が、住宅街の駐車場で女性を押し倒し、わいせつな行為をしたうえ、女性の頭に全治1週間のけがをさせたということです。
10月18日に開かれた、県議会の米軍基地関係特別委員会では、この上等兵がことし6月に強制わいせつ傷害の疑いで那覇地検に書類送検され、その後、傷害の罪で罰金の略式命令を受けていたことが説明されました。
このほか、ことし2月には当時21歳の海兵隊員が、知人の女性に対し同意なく性交した強制性交の疑いがあったものの、身柄は拘束せず、書類送検されたあと不起訴となっていた事案があったことも新たに分かりました。

警察によりますと、ことし1月から8月までに県内で発生した事件のうちアメリカ軍関係者によるものは51件で、前年度と比べおよそ1.5倍と大幅に増加しているということです。