刺すような痛みが…水ぼうそうのウィルスが深く関与

富山市内の皮膚科ではここ数年、帯状ほう疹の患者が急増しているといいます。

皮膚科さいとう 斎藤敦医師:「一日のうちに何人かいらっしゃることもあるし、印象としては5年10年前よりはだいぶ増えているという印象はある」

そもそも、「帯状ほう疹」の発症には「水ぼうそう」のウイルスが深く関わっています。「水ぼうそう」と「帯状ほう疹」はウイルスが同じで「水ぼうそう」が治ったあとも、そのウイルスは体内に潜伏し続けます。

普段は、免疫力でウイルスの活動を抑え込むことができますが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが再び増殖し、神経を通って外に出ようとすることで痛みが発生。体の表面に出ることで発疹として現れるのです。

「刺す」ような痛みで眠れないという人や、3か月以上も痛みが続く人もいるといいます。中には…

斎藤医師:「数か月から、年単位でも痛みが残っている人がいて、残った痛みの事を『帯状疱疹後神経痛』というが、だいたい帯状ほう疹の2割くらいは長く続くといわれている」

帯状ほう疹が現れる部位によっては、合併症を引き起こすことも…。

斎藤医師:「特に顔に出ると、顔面神経麻痺、筋肉を動かす神経もやられてしまって、一部動かなくなる。目の周りにでると視力障害とか耳の周りだと聴力障害とかめまいとか合併症がとくに顔周りだとでることがある。顔の場合特に注意が必要」