■東都大学野球秋季リーグ戦 第5週第1戦 青学大 10‐0 日大(17日、神宮球場) 

東都大学野球秋季リーグ戦は、7勝4敗の勝ち点3で優勝に王手をかけていた日大に、青学大(5勝5敗、勝ち点2)が大量10得点で完封勝利。春季リーグに続く連覇へ、青学大が逆王手をかけた。

逆転優勝へ勝利が絶対条件の青学大は、1回、初谷健心(2年)の2ランなどで一挙5得点と先制に成功。さらに5回には渡部海(1年)の3ランで追加点を挙げるなど、10点を奪った。投げてはドラフト候補の右腕・下村海翔(4年)が日大打線を7回96球の3安打、6奪三振、無失点。ヴァデルナ フェルガス(2年)、児玉悠紀(3年)が無失点でつなぎ完封リレーで締めた。

試合後「2連勝が絶対条件というところで優勝に向けて、チーム一つになってまず1戦目勝てた。明日につながるいい勝ち方が出来たと思う」と振り返った下村。投球内容について安藤寧織監督は「100点」と評価も、自身は「満足はしてない。勝てたことは良かった」と控えめだ。

1週間後の26日にはプロ野球ドラフト会議を迎える。東都”神7”として注目される他大を含む投手について下村は、「実際に侍ジャパンで一緒に戦ったりしたときに、みんな見てたんですけど、やっぱりすごいボール投げていて。自分も負けていられないので。周りの選手に負けたくないという気持ちでやってます」と闘志をのぞかせる。

一方で、「(ドラフト会議が)近づくにつれて少しづつ意識はするんですけど、やっぱりリーグ戦では自分のことよりもチームのことってなっています。今はそこまで個人の結果とかは意識していなくて、チームが勝つって事だけを考えて投げています」とあくまでチームの勝利にこだわる考えだ。

下村は、「明日も投げるつもりでいるんで、気持ち切り替えて明日に備えたい」と連覇へ連投の意欲を見せる。明日の登板が予想される、同じくドラフト候補の常廣 羽也斗(4年)と合わせ、ドラフト候補コンビの投球が注目される。