年末年始に欠かせない水産物やおせちの食材を集めた商品展示会が、福島県いわき市で行われました。今年は、お買い得な「ホタテ」に注目です。

茹でても焼いてもおいしい海の幸「カニ」。お正月に欠かせない黄金色に輝く「数の子」と、紅白の「かまぼこ」。いわき市中央卸売市場に全国から集まったのは、およそ4000点の年末年始用の水産加工品です。

水津邦治アナウンサー「私が注目したのは地元のお店、蒸しタコ立派ですね。隣にあるのがリンゴ果汁入りの酢たこ、後味がとってもまろやかなんだそうです」

出展したのは、全国各地のおよそ300社。小売店などバイヤーが訪れ、商品を試食しながら見定めていました。

千葉県から来たバイヤー「数の子が今年は高いということで、どういう感じなのかなと話していた。向こうにないものを、こっちは本場なので目移りしてどれを売ろうかなと迷っているところ」
アイスランドの魚介類を扱う会社「(展示会は)地元のスーパーや業者と対面でお話をした時に、こういう人に使っていただいているというのが実感が持てる」

今年の商品は円安などの影響で、全体的には去年に引き続き高めで推移していますが、今年は一部の商品に安くなっているものがあります。

その代表格が「冷凍ホタテ」。中国の輸入停止で日本からの輸出量が減ったため、相場が大幅に値下がりし、去年より3割ほど安くなっています。また、カニも、去年より1割ほど安い値段です。一方、およそ1割の値上がりとなっているのが、「かまぼこ」や「伊達巻」。すり身や資材の高騰が影響しています。

いわき魚類・金成裕司さん「年末年始に向けておいしい商品を福島県の人に届けたいなと思っていますので、みなさん応援をよろしくお願いします」

訪れた人たちは、全国各地から集まったメーカーの話に真剣に品定めをしていました。